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INTERVIEW採用インタビュー

採用インタビュー

指導医/循環器内科

浅田 馨KAORU ASADA

中規模病院だからこそ
積極的に多くのことを経験してください

指導医の役割について
研修医の研修中は各科で指導医が決められており、指導医が担当する患者さんを一緒に診療します。研修医は2年間初期研修で各科を回り、私が専門とする循環器内科に来たときと、後は外来や当直が一緒になったときに指導します。研修医には極力診察から治療方針の決定までと、看護師等の相談に対応してもらいますが、分からないことについては私たち指導医に相談してもらいます。外来診療や検査についても、慣れてきたら研修医に診療してもらいます。救急外来では基本的にまず研修医が診療を開始し、最終的な診療の結論については指導医が必ず確認するようにしています。
稲沢厚生病院の研修医制度について

研修医の人数が2学年4名と少なく、同時期に同じ診療科を研修する研修医は限られています。そのため、担当する患者さんを競合することはあまりなく、多くの症例をみなが比較的均等に経験できます。専門性の高い疾患を診療する機会は大規模病院に比べると多くありませんが、Common Disease(よくある疾患)を経験する機会は引けをとらないと思います。研修すべき診療科はすべて網羅しており、初期研修については当院内で完結できるシステムです。研修医があと2、3名増えれば、研修医の多様性もでて、より良い研修が構築できるのではないかと思います。また、当院には精神科病棟があるため、将来精神科を考えている学生さんが研修先として当院を選ぶ場合がよくあります。精神病を患いながら他の病気を持っている方も少なくありませんが、合併症のある精神科患者さんを診療できる施設は愛知県内でも限られており、そのような方が他院から転院されてくるとこもしばしばあり、精神科を目指すうえで合併症の診療をできる経験は貴重です。

指導医として心掛けていること

研修医は経験が浅く診療にどうしても時間がかかってしまいますが、時間が許すときは極力こちらから介入せず、根気よく見守るように心掛けています。手技については安全性との兼ね合いもあり、つい私がやってしまうことも多いですが、なるべく研修医に行ってもらうようにしています。感情的に怒ることはありませんが、間違っていると思ったことは必ず注意するようにしています。今の研修医たちは自分たちの頃よりは格段に知識を持っており、インターネットやスマホに精通しているため、情報収集が非常に速いです。一方で、今の時代のせいかもしれませんが、自分への自信があまりなく、また失敗を恐れるような保守的な傾向が強いような印象を受けています。当直業務も、研修1年目の最初は手取り足取りでも、成長した2年目にほぼ任せられるようになると非常に嬉しいです。

研修医たちへのメッセージ
何をしても良いというわけではありませんが、研修医のすることは指導医が責任を持ちますから、どんどん積極的に、多くのことを経験し学んでもらえると良いと思います。