骨粗鬆症について
「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」という言葉を聞いたことがある方は多いでしょう。
一言で言うと骨の量が減って「す」の入った状態、
主に骨の中のカルシウムが減って骨がスカスカになってしまった状態のことです。
人間の骨は古い骨を壊して新しい骨に作り変えることで骨の質を維持していますが、
カルシウムの不足や骨を作るためのホルモンの不足などにより、
骨を壊す量のほうが作る量より多くなってしまうために起こります。
一般的に高齢者、特に閉経後の女性に多く見られます。
これは閉経により女性ホルモン(骨を作る作用がある)が減少するためです。
骨粗鬆症の患者さんで問題となるのは、骨がもろくなることにより骨折を起こしやすくなることが第一に挙げられます。
ポキッと折れたりするだけでなく背骨がだんだん自然につぶれてきて腰が曲がってきたりすることもあります。
骨粗鬆症の検査としては骨密度測定が一般的です。
他にレントゲン検査、血液検査、尿検査などを補助的に行います。
ある程度以上骨密度が減少している場合、薬物療法が必要となることもあります。
検診などで「骨密度が低いといわれた。」「今まで病院にかかったことはないが骨粗鬆症が心配。」
などありましたら整形外科を受診してください。
リハビリテーション科部長 山岸 逸郎