脳卒中ってどんな病気?
突然、顔の半分が痺れたり、言葉がうまく出てこなくなったり…、こんな経験はありませんか?
これらは、脳卒中のサインかもしれません。
脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりすることにより脳の機能が急に損なわれる病気で、
日本人の死因の第4位 (2022年)となっています。
1.脳卒中が起こる原因は?
脳卒中が起こる主な原因は、高血圧、糖尿病、高脂血症といった生活習慣病です。
これらの病気は、血管を傷つけ、血栓ができやすくなったり、血管が破れやすくなったりします。
2.脳卒中の症状は?
脳卒中の症状は、どの血管が詰まったり破れたかによって異なりますが、代表的な症状として以下のものがあげられます。
- 顔の半分がゆがむ
- 片方の腕や脚に力が入らない
- 言葉が出にくい、理解できない
- めまい、ふらつき
- 激しい頭痛
これらの症状が突然現れた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。
3.脳卒中を防ぐには?
脳卒中を予防するためには、以下のことが大切です。
- 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病の管理
- 禁煙
- バランスの取れた食事
- 適度な運動
- 定期的な健康診断
4.脳卒中になったら?
脳卒中は、早期の治療が非常に重要です。
一刻も早く病院を受診し、適切な治療を受けることが、後遺症を最小限に抑えるために大切です。
5.まとめ
脳卒中は、早期に適切な治療を受ければ、後遺症を残さずに回復できる可能性もあります。
しかし、放置すると、半身麻痺や言語障害などの重い後遺症が残ったり、命を落とすこともあります。
脳卒中を予防するためには、日頃から健康に気を配り、定期的な健康診断を受けることが大切です。
もし、脳卒中が疑われる症状が出たら、すぐに医療機関を受診しましょう。
『脳卒中の主な症状:FAST(ファスト)』
Face:顔の半分がゆがむ
Arm:片方の腕や脚に力が入らない
Speech:言葉が出にくい、理解できない
Time:時間を無駄にせず、すぐに救急車を呼びましょう!
脳神経外科部長 荒木 芳生