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KOSEI COLUMNコウセイコラム

2023年、放射線科読影の今昔を思う


この夏、
当院の電子カルテ更新があったので、以前の読影環境について振り返ってみました。

 

2001年の稲沢厚生病院に赴任した当時は、
フィルムを読影して複写紙にレポート記載後、
放射線科や各科の紙カルテに貼っていました。

 

業務負担が大きかったため、効率化を考え、
大学の医局で使用していたファイルメーカーソフトによる雛型をベースに、
当院仕様のレポートシステムを作成しました。

 

パソコンで読影レポートを入力し、印刷して各科に配布、
私は手元のパソコンで過去レポートを参照できるようになったため、
放射線科用カルテは廃止しました。

 

さらに翌年、

現在の新病院に移転した際に、
CTから放射線科読影用パソコン(フリーソフト・eFilm)に画像取得してモニター読影できるミニ・システムを構築しました。


当日検査分はフィルム読影のままでしたが、
過去画像はモニター比較ができるようになったため、かなり効率がよくなりましたが、
モニター一台でレポート作成、画像参照をこなしたので業務としては煩雑でした。
読影用eFilmソフト入手、
IPアドレス設定やLAN接続など、システムの構築から導入、
その管理など自ら対応したので、
たまに不具合が起きると半日つぶれて大変だった記憶があります。

 

その後2009年5月、
電子カルテ、画像システムが導入され、
読影システムもメーカー既製品となり、
パソコン、モニターの機能も向上するなど快適性も増し、
当時を思うと隔世の感があります。

 

放射線科部長 三毛 壯夫