しっかり眠れていますか?
人が元気に活動するためには、十分な栄養と休息が大切です。
休息をとるための睡眠に何らかの問題がある場合を「睡眠障害」と言います。
睡眠障害には、寝付けないことや途中で目が覚めてしまう不眠症以外に、眠っているときにいびきや呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群があります。
今回は、睡眠時無呼吸症候群についてお話します。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が止まったり呼吸が浅くなったりすることが、1時間に5回以上ある場合に診断されます。
症状としては、いびきやねむけ、夜間の頻尿、目覚めたときの頭痛やぼーっとした感じなどがあります。
この病気のこわいところは、睡眠中の低酸素や日中の眠気などによるストレスのために、高血圧、脳卒中、心筋梗塞などの発生を増加させるところです。糖尿病、高脂血症や認知症もしばしば合併します。
当院では、自宅でできる簡易検査や入院で行う精密検査、その後の治療までを行っております。目覚めが悪い、寝ているのに寝た気がしないなどの症状がある方、一緒に寝ている家族からいびきの指摘がある方は、当院の内科(呼吸器内科)もしくは耳鼻科を受診してみてください。
呼吸器内科部長 三輪千尋