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KOSEI COLUMNコウセイコラム

川崎病について

 

川崎病は、おもに4歳以下の乳幼児におこる、原因不明の病気です。

最初に川崎富作先生が報告したことからこの名前がついています。

 

決してめずらしい病気ではなく、2019年は1年間で1万7千人くらいのお子さんが発症しています。  

 

その主な症状は、

①発熱 

②両目の赤み 

③口唇の赤み 

④からだの赤み 

⑤手足の先の赤みやはれ 

⑥首のグリグリ(リンパ節)のはれです。

 

小さなお子さんでは、BCGを接種したところが赤くなったりします。  

 

はじめからこれらの症状がそろうことはあまりなく、発熱後、日を追うごとにこれらの症状が現れてくることが多いです。

 

その他の症状や検査も参考にして診断をします。

 

 

川崎病の疑いが強くなれば、入院が必要です。  

 

 

診断がつけば、アスピリンの内服やガンマグロブリンの点滴などで治療を行います。

 

 

きちんと治療すれば、生命にかかわることはほとんどありません。  

 

 

心臓に合併症をきたすことがあるので、退院後も引き続き、経過をみていく必要があります。

 

 

小児科部長 森川 治子