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KOSEI COLUMNコウセイコラム

医師の専門

実は、医師にも、得意・不得意があります。

 

医師国家試験に合格し、初期研修を終えると、たいていの医師は何らかの専門医をめざします。

 

内科でいえば、循環器内科・消化器内科・呼吸器内科など臓器別に分かれ、さらに疾患別に細分化していきます。例えば循環器内科では、狭心症や心筋梗塞を専門にしている医師もいれば、不整脈を得意としている医師もいます。

 

気付きましたか?

 

そうです。得意な分野の専門医になると、不得意なことが相対的に多くなるんです。

 

ここで、問題が出てきます。

 

内科の場合、特に医師の少ない病院では、いろいろな専門の医師が持ち回りで初診外来を担当していることがあります。すると、心電図の異常を指摘されて受診したのに消化器の専門医が診療したり、胃腸の症状なのに心臓の専門医に当たったりなんてことがおこります(どの医師も一生懸命に診察していますけどね)。

 

最近は、病院のホームページに医師の専門やいろいろな疾患について載っていることが多いですから、調べてみると良いと思います。

 

もっと良いのは、かかりつけ医を持つことです。病院への受診が必要な時には、適切な診療科を教えてくれたり紹介状を書いてくれたりするでしょう。

 

医学が専門分化している現在、皆さんが適切な診療科で良い診療を受けられることを願っています。

 

第二循環器内科部長 勝野 哲也