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KOSEI COLUMNコウセイコラム

西郷(せご)どんと私

 

私事ではありますが、

私は鹿児島で生まれ、育ちました。

そして大学で名古屋に出てきて、早33年になろうとしています。

 

さて、私の名前の将隆の由来ですが、

父親が郷土の偉人、西郷隆盛にあやかって、

将来、西郷隆盛のようになってほしいとの願いから名付けられました。

さすがに西郷どんのように立派な人間になっておらず、

父親に申し訳なく思っていますが、あえて言うなら、

ぽってりとした体型が似てきているだけです。

 

西郷どんは、明治維新で立派な業績をあげましたが、

晩期では鹿児島に帰り、私学校を立ち上げ、若者の教育に力を尽くしました。

偶然、私も現在病院の中で、臨床教育の担当となり、若い研修医の教育に携わっております。

少しは、西郷どんの同じ道を歩んでいるようで、内心喜んでおります。

 

みなさんご存知かもしれませんが、

西郷どんの座右の銘は、『敬天愛人』です。

天を敬い、人を愛すという意味です。

天命という言葉がありますが、

天より与えられた仕事を達成するには、自分1人で達成することはできない。

人のために、人と協力して達成されるという考え方なのかもしれません。

 

さて、臨床教育に話を戻します。

 

突然ですが、教育とは何でしょうか?

 

普通に考えると、

先生が生徒に、教え、育てることと答えるでしょう。

しかし、教科書的には、

学習者(生徒)の行動に価値ある変化をもたらすプロセスと定義されております。

あくまでも中心は、教育者(先生)ではなく、学習者(生徒)になるわけです。

 

現在私は、研修医を教え、育てるところまで、今だに至っていないと感じております。

ただ研修医と共に悩み続けているだけです。

それどころか逆に研修医に教えられることもあります。

 

こんな私でありますが、教育者の端くれとして、

今後も日々指導医として精進していきたいと思っています。

 

第2診療部長兼泌尿器科部長兼臨床研修科部長 

畦元 将隆