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KOSEI COLUMNコウセイコラム

痛風について

 

痛風という病気をご存知でしょうか?

 

痛風とは、

 

高尿酸血症(血液中の尿酸という物質が多い状態)により、関節内に尿酸の結晶が沈着しておこる病気です。

 

症状としては、特にぶつけたりひねったりした訳ではないのに、突然関節周囲が赤くはれあがり激しい痛みを伴います。

 

これは痛風発作といわれ、足の親指の付け根に起こることが多いのですが、膝、足首など他の関節に起こることもあります。

 

 

働き盛りの男性に多く、アルコールをたくさん飲む人肉をたくさん食べる人に多いといわれており、肥満も危険因子のひとつといわれています。

 

 

発作は、通常1週間から2週間でおさまることが多いですが、高尿酸血症の状態が続くと再度痛風発作がおこったり、関節が壊れてきたり、腎臓に障害を引き起こすこともあります。

 

 

 

高尿酸血症を防ぐには、肉類やアルコールの過度の摂取を控え、カロリーのとりすぎ防止による体重のコントロールが重要となりますが、それでも血液中の尿酸値が下がらない場合、尿酸値を下げるお薬を飲むことになります。

 

 

健康診断で尿酸値が高かったり、痛風発作と思われる症状を経験したことがあるようでしたら一度お近くの病院を受診していただくことをお勧めします。

 

 

第二整形外科部長 山岸 逸郎