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KOSEI COLUMNコウセイコラム

幼児の遺物トラブルを知る

 耳鼻いんこう科医をしていると、色々な異物トラブルをかかえたお子さんと出会います。鼻の穴にビーズをいれた子、耳に消しゴムのカスをいれた子、おもちゃの部品を飲み込んだ子、などなど。しかし異物トラブルのなかには命に関わるものがあるので紹介します。
 1つ目は、ボタン電池。早ければ30分で粘膜障害が起こるとされ、消化管に穴が開きます。医師にとっても「超」緊急で対応を要し、摘出には基本的に全身麻酔を要します。幼児がいる家庭では取り出したボ
タン電池はすぐに処分し、新品のボタン電池も幼児の手の届かないところで管理してください。
 2つ目は、ピーナッツなどの豆類。幼児は大人に比べて、のどの知覚が鈍く、ふとした拍子に気道に吸い込まれ気管支で詰まります。豆類はレントゲンに写らないため診断が難しく、また診断に至っても摘出のためには全身麻酔が必須で、手術には小児科、呼吸器内科、麻酔科などの協力も要し、さらに術後は集中治療室に入る場合もあります。愛知県民が好きな喫茶店でのモーニング文化、飲み物と一緒にでてくるピーナッツを幼児に与えてはいけません。
 「しまった!」となる前にみなさまにこの原稿が届きますように。

耳鼻いんこう科部長 植松 隆